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【珠玉の物語】魔女の旅々原作物語ランキング 40~31位

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© 白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会

引用元:TVアニメ『魔女の旅々』公式サイト



こんにちは とごー です!

今日はとごーが選ぶ魔女の旅々のエピソード50選の40~31位を紹介します!
原作ネタバレを含みます。15巻まで読み切れていない人は見ないでください

内容もただの感想です。見ても何も得しないよ。

 

 

下記記事を読んでない方はいまずをご覧ください。

このランキングの概要的なものを軽くまとめています。

 

togotalk.hateblo.jp

 

 

 

第40位 02巻 『正直者の国』

ここはクソダサイ剣によって他の倍以上正直な感想です

一応原作のランキングだってのに、この物語がこの順位になったのはアニメ補正がかかったと思う。
サヤがイレイナにネックレスを渡すという重要イベントだ。
アニメではイレイナがそのペンダントをずっとつけていたの非常にポイントが高い。

 

全体的に通しての『正直者の国』の雰囲気はアニメの方が好き、良改変が多かった。
ただ、最後の指切りの場面は原作版の方が遥かに好き。

 

「会えたら会いましょう。会えなかったら、ここが最後です」
「最後になんてさせませんよ」


引用元:魔女の旅々 2

 

こいつ神か?

魔女旅全セリフの中でもトップクラスに好き。
やっぱりこの自信を持ったサヤの方が、個人的にはサヤっぽさが出ていると感じる。
アニメの乙女っぽい感じも好きだが、自分は断然こっち派。

 

もう一つ正直ついでに白状すると、自分はサヤが大好きである。

元気いっぱいの努力家ちゃんは見てて元気になれるから大好き。

 

第39位 03巻 『物々語:廃墟に蔓延る』

Twitterで今やってる「好きなエピソードツイートキャンペーン」的なやつではかなり人気っぽい。
そんな話が39話にランクイン。一般的には低すぎるくらいだろう。
自分もこの物語が人気上位とれそうなのは理解している。ただ自分の感性ではこれより上が38個あったというだけの話。

 

イレイナの完全敗北回だ。
そしてほうきさんはそんな時にいつも駆けつけてくれる。
そんな二人の初対面。どこかよそよそしいイレイナがとてもいい。

 

アリアドネの七日間』のように時系列シャッフルをして謎を残しながら、そして解き明かしながらという流れ。
この流れはやはり作者の力量が試されるが、アリアドネ同様とても高い完成度には魅了されてしまう。

ちなみに漫画版もとてもよきよ。

 

第38位 12巻 『笑わないルチル』

イレイナの素直じゃない性格が凄くいい方向ででている名作。
ルチルの性格が素直すぎるあたりもイレイナとの相性の良さが出ていてとてもよい雰囲気だった。
そんな話ではあるが、教訓めいた内容もちらほらある。そのあたりも相まって単純に一つの作品としての完成度が高い。

 

脳内会議シーンが地味に好き。イレイナも自分と同じようなことやるんだという親近感がわいた。
私の脳内財務大臣はいつもは1円単位でうるさいのに魔女旅関連には甘々になってすぐ予算を組んでしまう。本当に困ったちゃんだ。

 

第37位 11巻 『高級店血みどろ事件』

最初は一瞬だけシリアス気味な雰囲気が漂いかけたが、ただのバカな話だった。
そもそもこの題なら確実にバカ話だ。推理ものならこれでもかと凄惨な話だろうが、魔女旅でも凄惨な話ではあった。もちろん方向性は全然違う。
バカ話は大好物だ。頭の中が空っぽにしてても楽しめるからね。

 

「そう、私です。」が二度も楽しめ、この物語自体もある仕掛けから二度も楽しめる何ともお得な物語。
あまりにもお得すぎて何か裏があるんじゃないかと心配になるが大丈夫。失うのは書籍代と2周するための読書時間だけだ。

少なくとも今現在私の手元に謎の請求書は届いていない。

 

挿絵のパペット探偵の八重歯可愛いと思っていたが、そういうことだった。
ちゅーしたい。ちゅーされたくない。そんなキャラ。
「俺はちゅーされたいぞ!」という特殊な人もいるかもしれないけど、生憎私はあなたと分かり合えそうにない。
まあ、パペット探偵が男の自分にちゅーしてくることは恐らくないけど。
あなたが若い女性ならワンチャンあるかもしれない。今すぐ高級店へゴー!

・・・あのパペット探偵がふっつーに接客してる高級店があれば俺が行きたいよ。

 

第36位 14巻 『月光の国イーヒリアス』

とても美しい話。
ただし美しさは[カロリーネ先生>話の内容]となっている。
でもそんなんでいいんだよ(おらっおらっ

 

欲を言えばもう一つ山場が欲しかった。
あまりに美しすぎてすんなり読めてすんなり終わってしまったという印象がある。


カロリーネみたいなイレイナよりも露骨に自信満々なキャラはすごく好き。

実際にカロリーネ先生みたいな性格が自分の近くにいたら絶対めんどくさいけど。
あと国王様も地味~にいいキャラしてる。

 

「眠ったままでいてくれればずっと一緒にいれたのに!」


引用元:魔女の旅々 14

 

このセリフが急にぶっこまれたの好き。

正直者の国にしろ、国王様ってやっぱ強いよね。アイテム有とはいえ、魔女に魔法で対抗してきた男性キャラはこのくらい(だっけ?)
そのうち定期的に出る特異能力持ちキャラとして魔女クラスの魔法出力をアイテムやバフなしで使える男性キャラとかでるのだろうか?
男の娘とかにしときゃ魔女旅にでてもいいでしょうし。それで男だけど実力はあるから魔女を目指してるみたいな。ジェンダー問題に首突っ込むからそれはやりにくいか?
とはいえ魔力を使える男性自体は相当数いるのだから、男性としては異常な出力を出せる特殊キャラが出ても面白いのかな~と。

 

話がそれたから戻すと、カロリーネ先生は魔女旅屈指の美人だと思う。扉絵でおったまげた。
14巻はセーナもいるし、本当にレベル高い。さすが実質最新刊。

 

第35位 07巻 『石膏像と魔女たちの話』

挿絵のインパクトが強すぎる。サヤほんと好き。以上。

 

・・・

 

サヤがヴィクトリカ(とイレイナ)のせいで壁以来の文化破壊をしたという話である。
物語中で「やべー奴」という表現が多用されるが、登場人物で一番まともなのがフラン(でもやっぱりやべーやつ)という酷い物語だ。
自意識過剰イレイナ、滾ったサヤ、送料を詐欺るヴィクトリカのセコさにはもはや呆れて何も言えない。
フランはこの中じゃ圧倒的マシなんだけどそれでも冷静に読み返すと「やべー奴」という評価をせざるを得ない。

 

この話の題材は皆さんもご存じ『サモトラケのニケ』だろうがあの美しい芸術作品からよくもまあここまでやべー話を生み出してくれたものである。
ひょっとしてサヤやヴィクトリカよりも「やべー奴」なのは作者なのではないだろうか。

 

第34位 07巻 『目には見えないもの』

開幕ぶん殴ってくる感じのスタイルで展開されるお話。
なんだよ「死にました」って。

そして読者をぶん殴っといたあとに繰り広げられるのがあの内容である。
作者の性格のよさが本当にでている物語だと感じた。

 

ルイスはその性格上、あの扱われ方をされていると知った時どう感じたのかは想像に難くない。
エルフリーデも魔女旅にたまに出現する特異能力持ちとしては珍しく自身の意思に反した能力の使われ方をすることとなった。
そんなエルフリーデの心境も想像には難くないだろう。

 

そんな二人が互いに追い出され、互いに想い合いながら生きてきたという背景を考えると、イレイナがああするのも無理はない。
やはり、イレイナは金にド汚い生意気イキり魔女に見せかけて本当はお人好しすぎるのだ。
そんなことは7巻以前にわかりきったことではあるけど。改めて実感した。


そしてこの話の後に収録された話が『石膏像と魔女たちの話』
やっぱり作者は「やべー奴」だ。確信した。

 

第33位 12巻 『三つの国の話:人が勧める物なので』

サヤってイレイナが出てこないと顔◎性格・人格◎で完璧だよね。
ミナってサヤが出てこないと顔◎性格・人格◎で完璧だよね。

なお。

そんなサヤとミナの平和な話。


挿絵はすごく好き。サヤミナっぽさがあの一枚の絵にこれでもかと表現されている。
ミナのイレイナとはまた違う方向で正直じゃないところがとてもよい。

正直、この話は終盤のサヤのよさだけで33位まであげた。序盤も好きだけど終盤の威力だけで順位を押し上げた。

 

ところで、ドラマCDにアムネシアとアヴィリアがいるんならミナも出番あってよくない?
潜入調査で忙しいのかわからないけど、もっと出番がほしいキャラクター。

 

第32位 02巻 『古びた国とネコ神さまの再生』

2巻のトリをつとめた物語。
初期のイレイナの挿絵は若干幼い感じが残っていてよい。
最近のイレイナの挿絵はただのハイパーウルトラミラクル超絶美人だから。

 

さて、話の感想に入るとネコに魅了されるという我々も感情移入がしやすいごく普通で一般的な感性の人間が集まる普通の国で繰り広げられる物語だ。

最後の最後も名前を明言せずぼかすあたり、とても粋である。

ぜひ今のイレイナにはこの村に戻ってきて、名付けてあげたネコを抱いてやってほしい。


この話は私の実家に住むネコ神様も大変満足していただける作品ではないだろうか。
そう、私はネコ派です。

イレイナがアレルギー持ちとはいえ、作者絶対猫好きだろって確信した話でもある。

 

第31位 14巻 『二人だけの世界』

終始陰鬱で本当に不気味な話。

最初の『折りたたまれたベッド』って書いてある通りなんだけど、最初は書いてあることが理解できなかった。

正確には理解できなかったというか、そのままなのに想像すらできなかった。

 

クレタの方を主人公に据えればそれっぽい映画が作れそうな背景設定もとてもよかった。

また、短編という短いページでもクレタのイレイナに対する感情の変化や国の魔法に対する知識不足、エキナの不気味さなど様々な要素が細かく描けていたのではないだろうか。それこそ、映画のように。

序盤から中盤はティロスの発言は描かれたが本音は描かれなかった。彼の感情を考えていくのも一つの楽しみ方だ。

彼の言葉は、本当にそのまま受け取っていいのだろうか。物語の最初の発言からそのままの意味で受け取っていいのだろうか?本当は最初の場面は裏では自分の考えが正しかったとどこかで喜んでいたのではないかと考えさせられる。

 

物語後半はあの短いページに緊張感が走るとても素晴らしい描画が詰め込まれていた。

作者はこういう話も書けるのかとまた一つ魔女旅の魅力を見つけることになった物語。

 

まとめ

この順位帯は明るめの話が多かった。最後を抜いたらどれも明るいいい話といって差し支えないだろう。

そして一般的にはどれだけ低く見積もっても20位以内であろう『廃墟に蔓延る』が早くもランクイン。

これからの順位もお楽しみに。 

 

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