こんにちは とごー です!
今日はとごーが選ぶ魔女の旅々のエピソード50選の30~21位を紹介します!
原作ネタバレを含みます。15巻まで読み切れていない人は見ないでください。
内容もただの感想です。見ても何も得しないよ。
下記記事を読んでいない方はまずをご覧ください。
このランキングの概要的なものを軽くまとめています。
- 第30位 04巻 『忘却紀行のアムネシア』
- 第29位 11巻 『がらくた王女』
- 第28位 10巻 『思い出留める文学の国』
- 第27位 06巻 『呪われた奴隷』
- 第26位 07巻 『嘘まみれのシャロン様』
- 第25位 01巻 『魔女見習いイレイナ』
- 第24位 01巻 『魔法使いの国』
- 第23位 06巻 『病と魔女とほうきの物語』
- 第22位 08巻 『星屑が降る夜』
- 第21位 08巻 『悪の組織へようこそ』
- まとめ
第30位 04巻 『忘却紀行のアムネシア』
アムネシア編の最初の話がここにランクイン。(忘却の都は別として)
冷静に考えればただの導入なのに高い順位つけたなと思った。でも好きだからOKです。
地味にイレイナの成長回(?)とも言える。言える…?
最初のアムネシアにスポットが当たっている部分が内容のえぐさの割に淡々としているところがけっこう好き。
あと、毒林檎と腐った林檎のくだりは笑えた。
恐らく魔女旅屈指のイレイナ敗北シーンである『質問羞恥プレイ』の場面だが、注目ポイントは個人的には
「うむ。では灰の魔女がひそかに慕っている人物は?」
引用元:魔女の旅々4
ここ。
密かになんて日記に書いちゃうイレイナの素直じゃないところがとてもいいなぁと思いました。
アニメ見て思ったけど、アムネシアってけっこー背高いのね。
イレイナとサヤのちょうど間くらいのサイズ感だと思ってた。
しかし当たり前のように硬貨偽装ができるのはやばくないか?
しかもそんな技術をイレイナが扱えていいのだろうか?いや、ダメに決まっている。
第29位 11巻 『がらくた王女』
扉絵のハルベリーの絵→これは鬱回
扉絵→これは鬱回(確信)
序盤→これはシリアス
中盤→おっギャグか?(安堵)
終盤→(不穏な空気を察する)
最後→ええ話や…
と、感情をコロコロされた。だから評価せざるを得ない。
基本的にそこそこ意味が持たされたセリフの使いまわしは個人的には来る要素である。
今回でいう
「お怪我はありませんか?お嬢さん」
引用元:魔女の旅々 11
である。
しかも2回ではなく3回も使ってくれるものだから自分の中の感情センサーがぶっ壊れかけた。
しかも「人間の特権」というところにも何度も切り込みをいれてくれた。本当に自分の好みを刺激続けてくれる話だ。
この11巻直前となる10巻の流れは原作読者なら誰もが素晴らしいと認めるだろう。
そんな流れからきたこの11巻は大きく盛り上がるというよりはかなり落ち着いた雰囲気だったと思う。(吸血鬼妹によるバカ騒ぎはおいといて)
この『がらくた王女』はそんな落ち着いた11巻の〆としてはかなりいい雰囲気を終始演出し続けてくれたのではないだろうか。
ただ、この手の話は読み終わった後にとてつもない虚無感に襲われる。あの虚無感への対抗方法を誰か教えてほしい。
第28位 10巻 『思い出留める文学の国』
オチのインパクトが魔女の旅々トップクラス。
「エモい」なんて言葉は人生で一度も使わずに死んでやると思っていたが、この話で使わされてなんだか悔しかった。
イレイナとヴィクトリカが残念なのがこの話の残念なところだが、フランや夫婦のよさがそれを補っている。
う~ん。オチや夫婦がエモい以上の感想がなかなか出てこない。美しすぎる話というのは感想を書くのにはあまり適していない。
描画に過不足があまりない、説明しすぎず説明が足らなすぎるということがない究極系がこの話の気がする。
第27位 06巻 『呪われた奴隷』
なんとなく7巻の『目には見えないもの』と似た何かを感じる。
でもあちらとは違い、こちらはバッドエンドといって差し支えないだろう。
どこかで「悪者にも悪者の人生やエピソードがある」的な話を聞いた。というか、そんな珍しい話でもなくどこでも聞けるだろう。
例えば戦争で殺し合う仲であったとしても相手には家族がいて、生きる理由があってと考えるととても切なく空しい。
話し合ってわかりあえるかはわからないけど、理解しようとすることが大切なんだなと。
もちろん、そういう親切心を利用しようとするゴミくずや到底理解できない価値観も世の中には蔓延っているが。
この話はお互いがお互いのことを知らな過ぎてしまったからこそ起こった悲劇といえよう。
教訓じみた話なのかもしれないが、それを感じるよりも圧倒的に虚しさが襲ってくるお話だ。
そしてイレイナが森に入ったのが目的を持っていたことが最後の最後まで隠されているのがとてもいいと思った。
あ、ユースティアの可愛さは魔女旅トップ3に余裕で入ると思う。ガチで。
第26位 07巻 『嘘まみれのシャロン様』
みんな大好きシャロン様の初登場回
まさかその後もちょいちょいそれなりの待遇で出現することになるとはこの時はまだ知らなかった…
とはいえ、彼女の人気もよくわかる。
魔女旅が好きになるような人種にシャロン様はぶっ刺さりもいいとこだと思う。パーに対するチョキくらい刺さっている。
ただ他の話では「ふふんっ」って感じ全開なので、最後の最後に人間味を感じさせつつも『アイデンティティ』を守りぬく強がりも見せてくれるこの話のシャロン様が一番好き。
ちなみに、他のアニメ未登場キャラにはないけど、なぜかシャロン様だけは自分の中で声のイメージがある。
自分の中のシャロン様は少しダミった(?)声をしているイメージ
声優事情はあまりわからないが、『防振り』にでてきたカナデの声を数段元気にさせたイメージ。
(この感想を書いた数日後に知ったけどカナデって男だったのか…)
第25位 01巻 『魔女見習いイレイナ』
アニメから入った自分としては、自分の中では魔女の旅々の原点となった物語。
イレイナの人としての弱さが吐き出された話。
生意気なところが鼻につくイレイナだが、そのビッグマウスに相応しい努力量を見せられれば何も言い返せない。
こういう後輩がいた。本当にやべーやつだった。イレイナ同様それを言えるだけの努力と実力があるから気に入ってたけど。(過去形なのは別部署配属で悲しいからです)
ただ、ああいうのはそんじょそこらの先輩(笑)はあまりの能力に敬遠してしまうのだ。
そういう意味ではロベッタの魔女たちには心底同情できる。
これはその後輩の話だが、彼がイキりちらすのに「自分の実力を誇示する」という目的があったとは到底思えない。だって彼の実力は誰もが認めていたから。
恐らくその目的の一つは、「退路を断って自分を追い込むため」。もう一つは「自分に追いつける人間を求めるため」だろうか。
こういった人種は大抵異常なほど負けず嫌いだから煽れば他人は歯向かってくるとでも考えているのだろうか。
イレイナの場合はどうかはわからないけど、恐らく自分と同じレベルで、本当の意味で自分のことを認めてくれる相手が欲しかったのは確かだろう。
だから魔女見習い合格時も実感がなかったのだろう。大人が普通の小学生と一緒に学力テストを受けて1番を取れても嬉しいはずがない。
実際のところはどうか知らないけど、どこかしらにイレイナとその後輩が重なって見えたからすんなりこの作品とこの主人公を受け入れられたのだと思う。
イレイナがその辺の話にいる努力マシーン才能マシーンと違い、天才なりの努力と内面がきっちり描かれたのも高評価。
アニメ見る限り平和国ロベッタってけっこー魔女多いのなと思った。
とはいえ、試験のレベルが場所によって違いすぎるだろうし、単純には比べられないのだろうけど。
例えば、魔法使いしかいない魔法使いの国や(やってるのかは知らないけど)魔法技術が発達してるエストはその特性からして異常にレベル高そうだし。
第24位 01巻 『魔法使いの国』
1巻の話が連続ランクイン。そして魔女旅の原点がここできた。
記念すべき魔女旅の一つ目の物語。
自分はアニメから入ったから、「あっこっちが最初なんだ」って思いました。
あと、原作のノリがアニメで見たときの印象とは若干違った。原作はややノリが軽いのか。と。
ただ、内容は「っぱこれよ」って感じ。数年前、最初の最初の物語なのに16巻にあってもおかしくない完成度の高さ。
自分の中では原点にして頂点とまでは言わないが、それなりの高みにきた。
サヤがあれから合格まで半年もかかったという描写も、ご都合主義をそこまで感じないところがある。
アニメのサヤがベッドの中でイレイナに寄っていくシーン。あれ凄く好き。
ただ、純粋無垢なとごーくんはあの時はまだサヤが特別イレイナに懐いてるだけだと思ってました。
第23位 06巻 『病と魔女とほうきの物語』
個人的には『廃墟に蔓延る』よりこっちの方が好き。
イレイナさんとほうきさんが可愛いだけの話。
イレイナさん完全敗北回。そして敗北回と言えばほうきさん。
良くも悪くもそこまで中盤以降に印象はない。なんか変な人がすれ違ってた印象。
そんな先行逃げ切り型の話だ。最後の薬を拒むイレイナも見どころだが。
そして終始醜態をさらし続けたイレイナだが、なんだか最後の最後はいい話っぽい終わり方をしている。
でも俺は騙されない。この話は絶対にいい話ではないぞ。
しかし、いくら何度も読み返しているからといってほうきさんの読み聞かせで速攻寝るとはどういうことだろうか?
自分なら何度も読んだ魔女の旅々を朗読されようと、ほうきさん相手ならむしろ風邪が治る勢いで聞き入るというのに。
第22位 08巻 『星屑が降る夜』
8巻ラスト。誰が何と言おうと名作。
本当に美しい終わり方をして、「いい最終回だった」みたいな感想を抱いたがまさかこれが最終回ではなくプロローグだとはこの時はまだ知らなかった。
だいたいこういう話は別れで終わる。しかし、なんとこの話は出会いで終わりやがったのだ。なんという流れだろう。
ちなみに、この次の話は『巨人の調理場』である。それでいいのか?それでいいのだ。
最初は情報が閉ざされた空間ならではの変なしきたり。
田舎という特性からもなんかドラマ『TRICK』を思い出した。
フラン先生の内面はこれまで自由奔放なふわふわした印象が描かれていたが、この話で自由ではあるものの無尽蔵の好奇心という側面が描かれた。
そして素直じゃないなりに底なしの責任感と隠し切れない面倒見のよさがあるイレイナ。そんな二人の内面がグッと掘り下げられた話。
ヴィクトリカーフランとフランーイレイナという師弟関係の対比もお見事である。
『思い出留める文学の国』では書けなかったがあの話はやはりこの『星屑が降る夜』が細かく描かれたからこそ感情が突き動かされる内容だった。
イレイナにとってフランは大きな意味を持つが、フランにとってもイレイナが大きな意味を持っているという設定は正直鳥肌。
第21位 08巻 『悪の組織へようこそ』
みんな大好きシャロン様の登場回
シャロン様×ユーリィ/サヤ×アムネシア
そんな混ぜるな危険の組み合わせ二つを同時に混ぜて思いっきり化学反応をさせてしまったお話。
しかも混ぜた場所はあろうことかアンジャッシュ空間。もう毒ガス発生しまくり大爆発しまくりのめちゃくちゃである。
で、内容はめちゃくちゃ面白かった。
書きたいことはめちゃくちゃあるが、一つ一つ書くと文章量も頭もおかしくなりそうだ。
でも多分読者はほぼ全員同じ感想にたどり着くはずだから割愛する。
突っ込みどころ満載の話だが、そこは読者もユーリィのように頭のネジを吹き飛ばしてから読むのが礼儀。
そんな素面の状態で冷静に読むと地獄みたいな話である。
いや、素面で冷静に見てもなぜかどこかで頭のネジを無理やり外される感覚がある。
この話は健康的にも法的にもノーリスクで楽しめる最先端のコーヒー(隠語)なのかもしれない。(疑惑)
最後のアムネシアの聖人っぷりでちゃんとこっちの世界に戻ってこれるし、やはりこれは最先端コーヒーに違いない。(確信)
まとめ
全体の上位25%がこの順位。
自分のイメージではトップ15レベルの話が名を連ねた。
特に『星屑が降る夜』はトップ10くらいのイメージがある。ランキングは自分が組んだのだけど。
あとこれは本当に狙っていないが、魔女旅の原点となる物語が連続ランクインした。
…悪の組織へようこそは感想を書くために読み返したとき本当に頭がおかしくなるかと思った。
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