こんにちは とごー です!
今日はとごーが選ぶ魔女の旅々のエピソード50選の20~11位を紹介します!
原作ネタバレを含みます。15巻まで読み切れていない人は見ないでください。
内容もただの感想です。見ても何も得しないよ。
下記記事を読んでいない方はまずをご覧ください。
このランキングの概要的なものを軽くまとめています。
- 第20位 05巻 『二人の弟子』
- 第19位 10巻 『魔女裁判』
- 第18位 10巻 『旅の航路:本の中の物語/旅の航路:孤独の本の物語』
- 第17位 13巻 『刀と呪いと二人の話/それからの二人の話』
- 第16位 01巻 『王立セレステリア』
- 第15位 09巻 『使い魔/田舎娘と歴史中毒と小麦の香り』
- 第14位 02巻 『雪がとけるまでに』
- 第13位 08巻 『不治の病』
- 第12位 12巻 『ろくでなしのサリオ/とある写真家の話』
- 第11位 04巻 『街は氷に覆われて』
- まとめ
第20位 05巻 『二人の弟子』
魔女の旅々が『ニケの冒険譚』と並ぶことになる記念すべきお話。
こういう節目の話はとても気合が入るのだろうか、評価が高くなりがちなクオリティで仕上げてくる作者に脱帽。
どこか可愛らしく、どこか面白く、どこか感動する。そんないろんな要素が詰まったいかにも魔女の旅々っぽい欲張りセットな話に仕上がっている。
サヤの妄想シーン暴露シーンがあるが、逆にシーラは言ってて恥ずかしくないの?って思った。
それとも実は大したこと言ってないけどイレイナが初心すぎるだけ説もあるのかもしれない・・・あるかも????
それはそうと、この話はアニメ化したとき「なんでわざわざ5巻からもってきたんだ」と一部批判の声があるが、自分はこれが見れてよかった。
放送時間内に話を収める都合上の改変だろうが、イレイナが骨董堂の正体を知っているアニメ版の改変はとても良い改変だったと思う。ニケの冒険譚愛に満ちた改変はよいぞ。
ただ欲を言えば1.5話くらいかけてカットされた部分も見てみたかった話でもある。やはり魔女旅においてはメタ的にも内容的にも非常に重要な意味を持っている話だけに、大幅な抜けがあったのは残念。
もう一個欲を言えば、2期最終回にもってきてほしかった。
そういえば原作は5巻で終わらない物語になりましたが、アニメも5期で終わらない物語になりますよね?
第19位 10巻 『魔女裁判』
プロ野球ファンの自分には「オールスター」という言葉には非常にワクワクさせられる。
そして魔女旅におけるオールスターゲームこそがこの物語だろう。あいつもこいつも出てくるめちゃくちゃなバカ話だ。
心のどこかでイレイナがオールスターの方々のことを思い続けているっていうのが一番のいいねポイント。
それはそうとイレイナさんの【可愛さ】は犯罪クラスなので一度しかるべき人たちにきっちり裁いてもらった方がいい。
しかるべき人ってのはそりゃもうサヤアムネシアフラン先生ほうきさんイレイナパパよ。確実に終身刑になりそう。
あと、シャロン様の魔女裁判(リアル編)もぜひやってほしい。
あの魔女が強すぎる世界で魔女と身分を偽るに等しい行為をしているわけだが、恰好はともかくブローチまでやるのは国によってはそれなりの罪になるだろう。
現実でも医者や弁護士を騙るとアウトなわけで(多分あの世界で魔女の持つ力を考えると現実でこれを騙るよりも重い罪だと思う。)
そんなこんなでシャロン様が捕まって、裁判でシャロン様特有の天の加護を受けながら裁判を切り抜ける話を見てみたいと思った。
余談だけど、自分はイレイナさんのことを想い続けた結果2021年の初夢にサヤとちょろっとでてくれた。
あと余談の余談だけど去年の大みそかにはアヴィリアが野球やってるまるで意味わからない夢を見た。
そしてアヴィリアの所属球団が日本ハムファイターズだった。僕中日ドラゴンズファン。残念。
ちなみにアヴィリアのバッティングフォームはすごくかっこよかった。あと左バッターだった。そしてそのバッティングフォームから芸術的なバントを決めていた。
マジでどんな夢だよ。
第18位 10巻 『旅の航路:本の中の物語/旅の航路:孤独の本の物語』
『本の中の物語』は単独でもわりと好きな話だ。とても短い文章の中でも面白い試みが施されていた。
そして『孤独の本の物語』。導入の時点で既にカルピス原液よりも濃いが、それすらも忘れさせてしまうほどのさらに濃い内容が待ち構えていた。
自分も読み返してびっくりした。「あっここって孤独の本の物語の範囲だったんだ」と。
9巻10巻と続いたイレイナフランの旅の実質的な〆として相応しい内容だった。
特にそんな二人の共闘に入っていくのは激熱。
設定上の都合で相手はちょいと肩透かしな実力だったが、入りまでの熱さでお腹いっぱいだ。
個人的にはどこかで絶望感のある強敵相手にイレイナがサヤかフランと共闘するという展開はぜひ見てみたい。
サヤがなんかしらで参戦できない状態でイレイナ×ミナの共闘でも可。むしろこっちの方が自分の好み。
素直じゃない二人(しかもミナはイレイナをそこまでよくは思ってない)という状況の共闘とか絶対熱い。
そもそもそういうのは少年漫画に求めるべきなのかもしれないが心理描写がめちゃくちゃ上手い魔女旅だからこそそういった主要級キャラ同士で格上相手にする話は本当に見てみたい。
話はそれたが、やっぱ共闘というワードは心がくすぐられる。
第17位 13巻 『刀と呪いと二人の話/それからの二人の話』
私はこういう話に弱いからやめてほしい。こんなん感動しちゃいますよ。
『刀と呪いと二人の話』は普通なら長引かせそうなところを引っ張らずあのセリフで終わるあたり作者のセンスが光る。
性格が全然違うながらも、両方なんやかんやイレイナと相性がいい『リエラ』さんを中心に物語が進む。
結局は夜のリエラは呪いっぽく悪意を持って朝にリエラに降りかかったのかもしれないが、朝のリエラにとってそれは凄く嬉しいことだったのだろうなと伝わる。
他の巻であれば一番最後の話をはっていてもおかしくない雰囲気だが、『刀と呪いと二人の話』の後には二つも物語がある。
その物語を読んだ後に『それからの二人の話』がくるからその二つの物語を読むまでの時間分この二人はいろいろと触れ合ってたんだろうなぁという感慨深さがある。(ただ、時間軸に関して確かなことは明言されていないけど読者感情的に)
そしてこの『それからの二人の話』がまた感動できていいんだ。
第16位 01巻 『王立セレステリア』
出会いと別れの物語と銘打った作品の1巻ラストとしてかなり美しい内容になっていると思う。
アニメの最終回がこれでも驚きはしないくらいの物語。
正直、「美しい」という3文字以上に語ることがない。
第15位 09巻 『使い魔/田舎娘と歴史中毒と小麦の香り』
エグイ話がけっこうある魔女旅だがこの『使い魔』が個人的には一番読んでる最中に気分が悪くなった。
気分が悪くなったというか、とても嫌な感じがした。
正直なところ使い魔にされた彼女が人を襲わないシーンとかも普通の人ならまた別の感想を抱くのだろうけど、自分は気味が悪いと思った。
行動そのものの意図はわかるし、彼女そのものに気味の悪さを感じたわけではないけど、そこに至るまでの経緯とかを考えると本当に気持ち悪い話だと思う。
嫌とか気持ち悪いって表現はなんだか誤解を招きそうだけど、自分の中であの感情を表現できる言葉がこれしかない。多分厳密には違う感情だと思う。
とはいえ、それがあるからこそ『使い魔』のラストや『田舎娘と歴史中毒と小麦の香り』の感動に繋がるのだろうけど。
それにしても『田舎娘と歴史中毒と小麦の香り』というかアルテとリナリアの話をうまく繋げてきたなと感心した。
『アリアドネの七日間』とはまた違った形で描かれる幸せの形というのがとてもいい。
あれだけ気味が悪いとか嫌な感じと言っといてなんだけど今のところ魔女旅の中では一番感動した話でもある。
第14位 02巻 『雪がとけるまでに』
Twitterの推しエピソード企画で多分トップはってるエピソードはこれではないだろうか?
『魔法使いの国』で始まった魔女の旅々があれこれと鬱展開だのを1.5巻分見せられてからこのエピソードが来たからインパクトは強いだろう。
イレイナのいい面での性格がよく伝わる内容になっていると思う。
最後のセリフでなおかつ題の回収となる「雪が解ける」という表現は見事だと思う。
あとなぜか漫画アプリの感想欄にバッドエンド説を唱える者がいるのだけどそんなこたないだろ?
2期予想の記事でも書いたが、これがアニメに採用されなかったのは2期のためにとっておいたとしか考えられない。
あっそれはこちらです。
第13位 08巻 『不治の病』
陰鬱な国ととびきり明るいマトリシカちゃん(ただし自殺願望持ち)とネコとイレイナ(ネコアレルギー)という意味不明な組み合わせの話だった。
イレイナがネコアレルギーという現実が受け入れられなかっただけにこの話は非常にうれしい。
もちろんそんな理由だけで13位にいるわけじゃない。
長く生きなくちゃいけないマトリシカだからこそ、様々なことを察してしまったのだろう。
「そもそも百年生きているといっても、必ずしも今を生きているイレイナさんのような若い人よりも優れているということはないんですよ」
引用元:魔女の旅々 8
おい、お前に言うとるんやぞ。わかっとるやろこの野郎と言ってやりたい人が数名思い浮かぶ。
ただ、その人らが魔女旅を読む姿はあまり想像したくないのだけど。
不老不死というのは誰もが一度は妄想したことがあるだろう。自分もそうだった。
ただ、やっぱ何度考えても
「地球壊れたらそのあと永遠に地獄じゃね?」
という結論にたどり着く。むなし。
3才か4才という幼さで死後なんもないという恐怖に泣いたことがあったが、生きてるからこそ魔女旅に出合えたと考えると、まあ悪くない。
でもやっぱ死ぬのは怖いね。健康のために運動しよ。
第12位 12巻 『ろくでなしのサリオ/とある写真家の話』
狙ったわけではないが、12位に12巻ラストの物語がランクイン。
どこか素直じゃないサリオにどこか素直じゃないイレイナが出合う話。
ちなみに一緒に評価しているが、個人的にはろくでなしのサリオは当然としてとある写真家の話も単独でも高評価できる。
虚偽だろうと本質だけは見失わないサリオのジャーナリズムというものを感じる。
あと、アレサリーという国は本当にいい国なのだろうか?酔ってるだけじゃね?
というが、結局親切(笑)で礼儀正しいジャパンという国もあんま大差ないところはあるのかもしれない。
あんま政治的であったりお国柄な情報は発信したくないが、勘違いや思い上がりには気を付けないといけない。あと、情報源の確認は大切。
なんといっても最後のカナエさんの笑顔がいいよね。
そして、ちゃんとそこにあわせるイレイナ。素直じゃない二人だからこそ平然とそのやり取りができるのだろう。
最初は11巻の『がらくた王女』同様なんか地味だなとは思ったけど、結末を知ったうえで見る2回目3回目の読み返しで本領を発揮してくるタイプの物語だと思う。
第11位 04巻 『街は氷に覆われて』
忘却紀行、飛竜ともにアムネシアの記憶リセットは背負わされたものの重さに対しては軽く、明るく描かれた。
それが一転してアムネシアの背負うものの重さがはっきりと描かれた物語。
イレイナ、ほうきさん、ルーデラ、そしてアムネシア。登場人物全員の覚悟が読み取れる名作。
それらの覚悟はこの寒そうな題からは想像がつかないほどの熱さを感じた。
イレイナ敗北回と冗談半分で何度か感想を書いたがこの話はガチの敗北回。その絶望感や焦燥感も話の内容にうまくマッチする。
本物の格上とイレイナがやり合うことってなんやかんやあんまりないし、そういう意味でも戦闘シーンに関しては15巻まできている今でもかなり派手でなおかつ丁寧な描写がなされていると思う。
最初にアムネシアは明るく描かれたといっていたが、それが意味するところを感じ取れるのがこの話が終わってすぐ次のページ。
この物語のすぐ次のページでは何事もなかったかのようにアムネシアがのほほんとイレイナとじゃれあっているシーンから開始される。
この描写こそが彼女が背負うものの重さや気味の悪さを読者にまじまじと提示したのではないだろうか。
まとめ
順番はともかく、ここまで発表すればトップ10の組み合わせはバレてる気がする。
次が最後です。
このランキング帯は完成度が高く、話が綺麗にまとまりすぎて逆に書くことがない。
小学生レベルの感想かもしれないけど、「よかった」以上に書けることがない。
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