戸郷が語るだけ

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魔女の旅々16巻レビュー

 魔女の旅々16巻を読んだのでレビューでもしようかなと。

 ちょっと前に好きなエピソードランキングを挙げたので、そこに食い込めそうなエピソードにはランクを振り分けました。

togotalk.hateblo.jp

 

 S→10位以内、A→20位以内、B→30位以内、C→50位以内といった具合ですね。

 ではいってみましょう。

 ここからは当然ネタバレを含みます。
 ネタバレと言っても中途半端にしてくるタイプなので、読んでない方は見ない方がいいと思いますよ。

 

 

第一章 『夢追い弓手アシュリー』

 この話を読み終わった時の素直な感想として思い浮かんだ言葉は「お手本」。
 捻りすぎず、かといって退屈過ぎない物語。悪く言えば「よくある」って感じだが個人的にはいい意味で「お手本」と表現したい。

 流れとしては王道。そこに魔女の旅々らしさがスパイスとして加わっていて非常に読みやすい。
 自分はそっちには興味がないが物語を書こうとしている人にはいいお手本となる話だったと思う。

 口絵採用されたキャラをしょっぱなにぶち込んでくるの珍しいね。
 宣伝でアシュリーは何度か見たからてっきりラストを飾る物語になると思ってた。

 

第二章 『旅の殺人鬼』 ランク:C

 好き。
 かなり短めの話だが、綺麗に展開され綺麗にまとまっている。
 第一章同様にこの手の話のお手本となれるような展開ではないだろうか。

 勧善懲悪にならないという後味の悪さもよいね。
 自分が物語を書くなら絶対あの後にサヤあたりと対峙させて殺人鬼をシバかせる。(台無し)

 

第三章 『傘とほうきと雨の話』 ランク:B

 最初は「傘をパクられたあの日を思い出すので★1です」と思っていたが途中からはそれを忘れさせてくれる面白さだった。

 出てくるたびに見た目だけでなく中身もほんの少しずつ生意気なイレイナに近づいていくほうきさん。
 そしてそこから繰り出されるわけわかんねー話。
 ただそっからいいお話になり、最後はちゃんと落とす。完成されすぎだ。
 第一章がお手本だとすれば、こちらは応用といったところだろうか。
 実は「どうせギャグ全振りで最後になーんかよさげにまとめるんでしょ。それ病とほうきの話で見た」と思いそこまで期待してなかったが本当に面白かった。

 

第四章 『勝てない少女の奮闘記』 ランク:B

 ひ ど い
 なんだこれは、たまげたなぁ。(ため息)

 ここまではお手本だの何だの言ってきたが、この話は魔女旅のお手本と言えるような話である。
 『天才』と書いて『やべーやつ』と読む連中が登場し、やべーことやってやべーことになるお話。
 たまにくるダークな話も好きだが、基本はこういうのでいいんだよ。

 恐らく個人的な好き嫌いで行けば16巻ベストエピソードだと思う。
 というか、ほうきさん好きとかそう言う人を抜いたら大体の人がこの話を一番に挙げるような気はするけど。

 挿絵すごくすこ。

 

第五章 『多様性の国』

 読む前に題だけで「あっこれサヤやアムネシアとかが主軸じゃなければロクでもない話だ」と判断。
 はてさて内容はある程度想像通りの流れでした。

 魔女旅でこの題ならオチとしてはこうなるとは読めていたので、後はそこまでの道のりをどう調理してくるかというのを見てみました。
 多様性を本当の意味で受け入れるというのは人間の構造的に無理なんかじゃないと思います。

 ちなみに筋肉区画にあった言葉に

 

 「そもそもこの区画の人間は自分の筋肉以外に興味がない」
 引用元:魔女の旅々 16

 

 とありましたが、これふざけているようでけっこう大事なことだと思うんですよね。
 周りをむやみやたら攻撃する人は周りに興味を持ちすぎだと思っています。

 とにかくこのエピソードで学べることはこれでしょう。
 筋肉はいいぞ。

 

第六章 『灰の魔女の減量計画』

 僕この話知ってる。
 まあ内容はほとんど聞いたことあるので感想という感想は特にないですね。

 とりあえず、サヤってやっぱアレだわ。神だわ。

 

第七章 『宵闇のヘルベ』 / 第八章 『三日月の魔女クラリス』 評価:A

 こんな話を最後に持ってこないでいただけますかね。(憤慨)

 ただ、内容は非常に濃かった。個人的には魔女旅屈指の濃さがあると思う。
 確かに転生者ってそういう見方すればそうなんだよなって感じがする。
 特にクラリスの場合は純粋な転生というよりはどちらかと言えば「横槍」という感じだし。
 どのみち「本来あるべきもの」の席を奪っているわけだからなぁ。

 

 自分は転生ものとか見ないから詳しくはないけど
 「死ぬ→転生先の親の精子になる→生まれ変わる」
 という順だと思ってたんだけど、そのへんどうなんですかね。

 とりあえず転生か。なろうっぽいしそろそろ異世界転生者でもくるのだろうか。
 なんて呑気なことを考えていたけど後味が悪すぎる。
 個人的にはこれまでの魔女旅のダークな話は嫌いではなかったけどこれは嫌いなんだよ。
 個人的な感じだけど、この話は何か受け付けない。
 ただ、ダメってわけじゃなくて嫌いなんだよね。
 巻ラストを飾るに相応しい濃さではあったけど、こういうのじゃないんだよ。(激熱展開大好きおじさん並感)

 ただそれでもこの内容の濃さは評価せざるを得ないとのことで評価Aに。

 やっぱこの話が最後なのは精神的にきついっす。。。
 これで次の新規の話が読めるの7月でしょ? はぁ。。。

 

総評

 久しぶりに魔女旅の新要素を取り込めた気がする。
 個人的にはバランスの取れた配置かと。

 ボリュームのある話が三つあり、それぞれ「オーソドックス」「バカ」「ダーク」と方向性が特化していたのも〇

 神。とまではいかないがバラエティの豊かさではこれまでのどの巻よりも優れていたのではないだろうかと思う。
 次の巻にも期待。