戸郷が語るだけ

思ったことをひたすら文章化して語ってく

【ひっちゃかめっちゃか】魔女の旅々18巻レビュー【大騒ぎ(?)】

 ミナアアアアアアアアアアアアアア!!!ルノワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!(発狂)

 foooooooooooooooooooooooo!!!!!!!!(発狂)

 

 

  ・・・魔女の旅々18巻を読んだのでレビュー。

 

 

 

 さて、前置きはこのくらいにして今回も(15巻までの)好きなエピソードランキングに食い込めそうなエピソードにはランクを振り分けました。

 S→10位以内、A→20位以内、B→30位以内、C→50位以内といった具合ですね。
 そのランキング記事+16巻以降感想は以下の記事をぜひ呼んでください! 

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 ではいってみましょう。

 ここからは当然ネタバレを含みます。
 ネタバレと言ってもAがあってBになってCが……みたいなあらすじ紹介はやらないのでそれ目当てに見るのはほんと得しないのでやめた方がいいですよ。

 

 ※リリエールは全く読んでません。

 コメントを頂けるととても励みになりますが、リリエールの感想は私へのネタバレになるので勘弁してください。

 

 

扉絵

 扉絵という呼び方でいいのか知りませんが、表紙を開いて目次までにある絵のことですね。

 いつもは書かないのですが、各キャラの再登場というコンセプト的な面から見て個人的に書いておきたいなと思いました。

 

 ミナとルノワは登場頻度の高いメインとなるドラマCD組を抜いたら1位2位になるくらいにはめちゃくちゃ好きなキャラなので再登場が嬉しいです。

 実は自分の中で再登場してほしいキャラとしてほしくないキャラがいますが、ミナはどのみちいつかは再登場するだろうから置いといてルノワはめっっちゃくちゃ再登場してほしいキャラでした。

 ちなみに再登場してほしくないキャラはエステルさんやフレデリカなどですね。特にエステルさんはTwitterでも再登場を希望(を通り越して熱望)する声をたびたび見るので嫌な思いをされたら申し訳ありません。

 まず誤解を招かないように先に断言しますが例に挙げたキャラを嫌っているわけじゃないんです。むしろ好きなキャラです。

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 じゃあなぜ再登場してほしくないのかの理由ですが、あの凄惨な話の後をいい方向にも悪い方向にも妄想する余地のようなものが自分の中でほしいのでそういう意味で再登場してほしくなかったんです。再登場しちゃったらその話の内容で確定しちゃいますから。

 魔女旅は公式設定でパラレルワールドみたいなものがあるので、それを使えばどうとでも妄想できますがやはり読者やアニメ視聴者に向けられた世界線が本来あるべき姿のようなものになりますからね。

 例えば妄想の一例として、漫画版はともかく原作やアニメのニノちゃん(瓶詰めの子)に関してあの後何かに気づいたエミルくんによって村を脱出し今はのんびり平和に過ごしているという妄想をしています。実はパワプロくんのキャラ作成モードでニノを作りましたが、おまけに「エミルによってニノの故郷に近い文化を持つニッポン(仮称)に移住した。そこでなんやかんやあって野球やってる」という設定を自分の中で作ったくらいです。その設定を守るためにエミルくんも作るくらい徹底しています。

 

 まあ、そんな話はおいといて今回はフレデリカさんも再登場するということであれからどういう方向に向かったのかを楽しみにこれから読んでいきたいです。再登場してほしくはないと書いておいてなんですが、するのであればそれはそれで楽しみですからね。

 

 話は大きく脱線してしまいましたが、ルノワは非常に嬉しいです。Twitterの好きなキャラを呟こうキャンペーン的なので調べた範囲では自分が一番最初にルノワを挙げていたので自分がナンバーワンです。つまり私の愛が最強です。そういうことなのです。(意味不明)

 扉絵の話になりますが、ミナの絵の隣にミナのセリフらしきものがありますがあれを読んだ後「はい」と自然に声が出ました。私も素直になったものですね。

 

投書話1 『まったく減らない投書の話』

 『ある女性の悩み』というお話が3巻の頭にありましたが、あれに似たテイストを感じました。

 このブログで感想を書き始めた16巻、17巻での最初の話はあまりブーストはせず大人しくしたお話をしてるイメージがあったので最初からはっちゃけた方向なのは久しぶりだなーなんて感じながら読んでました。

 16巻17巻がはっちゃけてないかのような書きぶりになってしまいましたね。いえ、あれはあれではっちゃけていますがただ話の流れはオーソドックスじゃないですか。少なくともこの話とは違ったノリじゃないですか。

 

 まあ、最初の投書のあたりからなんとなくこんな流れとオチだろうなとは思っていました。ただ流れがほぼ完全に読めていたのにも関わらずところどころ小ネタが散りばめられていましたから楽しめたのはさすが先生だなぁと思いました。

 ちなみになぜ予想できたか?Twitterにオチとなった連中と同じような感性のイカれた野郎がたくさんいるからです。

 

第一章 『吸血鬼たちの晩餐』 ランク:A

 「ここには吸血鬼がいる」

 現実でいきなりそんなことを言われたらある意味笑い話でしょうが、とはいえ事実だとしたらとても怖いですよね。

 しかし魔女旅ワールドではこれが事実であるはずなのに笑い話なのです。なぜなのでしょうか?

 我々取材班はその答えを確かめるべくアマゾンの奥地へと以下略

 

 さて、このお話ですが当然わかった上で読んでいるので最初の方は一文一文がネタの文章でない部分もいちいち笑えますね。

 

「まともな吸血鬼ならその時点でこの宿屋にいるのは危険だと思って出ていくんじゃないですか?」

 

引用元:魔女の旅々18

 

 まあ、なんともないごもっともなアムネシアの一言ですがこれが一番面白かったです。まともなわけねーだろって。

 しかもこれが「正論」とアヴィリアが評したのもあわせて笑っちゃいました。

 その他にも博識いじりをしながらホスピタリティ以上の語彙を持ち合わせないアヴィリアさんなど、前半だけでおなか一杯になれる内容でした。

 

 さて、そんなこんなのお話でパペット探偵もといシンシアさんのお話に移ります。あなたシンシアって名前だったんですね。これには似た名前のアンジアちゃんもにっこり。

 急になんだかシリアスな雰囲気になりそうなのにならないのがこの魔女の旅々という作品。姉が捕まってるのにしょうもない話を繰り広げるパペカスさぁ・・・

 

 そしてその後にくるアムネシアのターン。アムネシアってただの若干天然入ってる聖人って描かれ方をしてきましたが設定こそ公表されていれど剣技の方はいかがなものかとずっと思っていました。ドラマCDではややお披露目がありましたがネタの範囲でしたからね。

 

 まあ、ドラマCDでの実力が本物であるというくらいの実力でしたね。魔女はある程度の能力バトルものに出張しても生き延びることができそうですが、アムネシアも戦闘力という意味ではそこに匹敵するのですね。

 最近パワプロで魔女旅キャラ作るのにハマっていましたがアムネシアを作るときに「電光石火」という特殊能力があってそれをどうしてもつけたいなと思っていましたがそのイメージ通りの実力があって何より。

 

 話を戻し、最初の流れからは想像もつかないような展開でした。

 

 終わり方的に恐らく吸血鬼姉妹はこれで退場かと思いますがぜひアニメ4期か5期くらいで動く姿とお声をお披露目をしてほしいですね。頑張れ魔女旅。

 

投書話2 『とある協会職員の悩み』 ランク:C

 とある協会職員って絶対Sさんじゃんと思ったらまさかのMさんでした。

 以前何かの記事で「イレイナとミナが共闘する展開がほしい」と書きましたがこんなに早く実現するとは思いませんでした。いえ、もちろん自分が求めてる共闘と方向性が180度違うのは承知の上ですよ・・・・・・・・・

 字が可愛いのはなんとも意外でした。普通に達筆な字を書くと思っていただけに謎の属性です。

 

 そしてSさんもどうやらお悩みがあるそうです。よかったです。自分の想像はあっていました。

 まあ、そういう流れでしょうね。なんなんでしょうね。この作品のキャラは頭悪いんでしょうね。

 

 しかし、アホのサヤミナと聖人アムアヴィ、どこで差がついてしまったのか。慢心、環境の違い

 

 なんだかドラマCDみたいな軽い感じに聞いてみたいノリでしたね。前も言いましたがドラマCDにミナを登場させてくださいお願いします。なんでもし

 

第二章 『不死身の退屈』

 イレイナ+ドラマCD出演組が一切登場しない回ってこれまでありましたっけ?

 過去にはシャロン様ユーリィパートがある話があったのでどっかで完全に登場しない回があったような気もしますが思い出せません。あの話はサヤアムの絡みもありましたからね。

 

 さて、お久しぶりのマトリシカちゃんですね。前回登場時の引きでこれからどうするかが描写されていましたがまさかその様子が描かれることになるとは思いませんでした。

 相変わらず「死」という激重テーマが軽いタッチで扱われています。過去にはモニカさんのお話などで何度か激重のまま使用されているだけにここまで軽くすることができる物かと思います。(まあこちらはそれらと違って死人は出てませんが)

 とはいえ後半の「死」=「希望」となった部分はさすがのマトリシカちゃんパワーがあってもなんだか重く感じましたね。

 「死は救済」みたいな事をよく悪の組織が言っていますがガチでそう感じる設定の人物がいるんだなぁと。

 

 さて、これまでノータッチのルシェーラさんですがこちらもお久しぶりです。まさかこんなことになっているとは思いませんでした。

 とはいえ今一度前回の彼女の様子を読み返すとある意味こういう欲をずっとずっと持っていたような気もします。さすがにはっちゃけすぎでびっくりですが理屈としては理解できました。

 

 まあ魔女旅史上一位二位を争えるくらい平和な回ですね。本当に何一つ悪意のない平和な回です。イレイナさんはちょっと悪意がある回だと聖人と化しますが逆にこういう平和百パーセント回にいると余計なとこで余計な打算を入れかねんので彼女はもういらねぇんじゃねぇか?サヤさんに回収してもらいましょう。

 

 さて、最終的には約百歳のおこちゃまが少し大人になることができたようで何よりです。末永くお幸せに。

 ……あの最後のセリフって帯などにも書いてあって煽り文的なのになってたけどマトリシカちゃんのセリフだったんかい……

 

投書話3 『禁煙を勧める世の風潮に対するいら立ちが抑えられない』

 

 (その風潮は)そらそうよ

 

 はい。まあおタバコに関してシーラさんVSイレイナさんの構図になればまあそらそうよって感じです。

 流れの方向性は誰しもが予想通りって感じでしょうが、流れる水の勢いは予想の斜め上。

 

 喫煙者仲間と言っていましたがあれは舎弟でしょう。

 舎弟。この言葉がシーラさんには一番似合いますね。

 なんか田舎のコンビニでバット担いでたむろしてても驚かないキャラランキング一位ですもん。ちなみにランキング最下位は10歳前後と思われるキャラを抜いたらアムネシアでしょうか。

 追記)10歳前後という区切りだとマトリシカやルノワが食い込んでくるので実年齢ではなく見た目10歳前後で区切りましょう。

 

第三章 『ほんの少し大人になった日』 ランク:A

 Aランク評価ですがSランクの基準である10位の話とタイマンやらせて自分の中でギリ負けるかなと思ったのでA相当としました。そのためほぼほぼS寄りです。

 細かくランク分けするならS-といったところでしょうか。そんな細かいランク分けはしてないのでA相当ですが、響きとしてSを与えたいくらいです。

 

 さて、感想。

 

 「これは、いけない。」(ねっとりボイス)が頭の中で流れました。

 ミナとイレイナは根っこは同じだけどミナがイレイナに食いつきイレイナがミナを軽くあしらう。ただサヤのことになるとミナが素直になるくらいの関係性が私の脳内解釈だったのでこれはいけません。

 でも解釈違いを起こしたのにもかかわらず、こっちの方がなんだかよい解釈なのでそのへんで脳内エラーが起こりました。

 でも百歩譲って呼び捨てはいけません。これはいけません。あーダメダメ。(両手人差し指でバッテン)

 

 さて、この内容を書いているのは読んだ直後でございますので脳内でこれら解釈違いのエラーを修正する作業がせっせと行われていますが、逆に解釈変更に伴う妄想の余地が広げられているのでそれはそれでありなのでしょう(剛の者)。

 最近の魔女旅の話は読んでても感情メーターがハイアベレージな数値こそ出すものの最高点を突破ってのはあまりなかったのですが、今回はとごーの感情メーターにクリティカルヒットをしました。読んだ後にここまで興奮した状態で余韻に浸っているのはそれこそ10巻ラスト以来のような気がします。

 しかし10巻はあれだけの流れと文字数という『溜め』があってこその威力なだけにこのお話は単発でその威力を放り込んできたので破壊力抜群です。

 

 さて、真面目なお話ですが「何がしたいのか」という思考はとても大事ですね。

 様々な事柄で「これを達成するためにどうすればいいのか」という『手段』の方にばかり目が行きがちですが私は「そもそもなぜそれを達成したいのか」という『目的』の方を重視してほしいという人間なので、この話は私の考え方というのを反映しているような気がしてなりません。

 当然より効率のいい手段をとることも重要であるため手段を重視することも大切ですがそれは目的が明確に定まってからの話であって目的のない目標はよくないのです。

 結構質問されるんですよね。「●●になるにはどうすればいいですか」ってでもその人らになぜ●●になりたいかを聞くと明確な答えが返ってこないことが多いので……

 

 わりといるんですよね。目標と目的がイコールになってしまっている人が。

 こういう人はそもそも目標の達成率がガン下がりしますし仮に目標が達成されても結局目的がなんとなくなので達成感とかがぜんっぜん得られないんですよね。わかります。ほんっっとわかります。

 このお話はもうちょっと一般向けに改変してありとあらゆる学生に配布してほしいくらいです。目的意識は本当大事です。目的さえあれば手段なんてものはそれにそって勝手に生成されます。ついでに精神論ですがやる気も勝手に生成されます。

 

 ちなみに私の直近の目標は「金を溜める、特にINを増やす」で目的は「広い部屋に引っ越して買った魔女旅グッズをちゃんと飾る」です。よろしくお願いします。

 

投書話4 『旅の魔女の些細な悩み』

「えっこのシリーズって真面目なテイストの話もやるの?」

 というのが読んでて素で思った感想です。

 

 さて、作中で紹介されていたやり方結構効果的ですよ。

 私も例え話をするとき自分の話を他人の話って体で説明することありますし。

 その方が説得力あるのはマジです。心理学的にもなんかあった気がします。

 

 あくまで自分の話じゃなく「他人の話」なので多少中身脚色しても恥ずかしくないですからね。自分の話という体であれば脚色したらなんか武勇伝みたいな感じになってこそばゆい思いをしますけど。

 

 無論、毒にも薬にもなるやり方です。利用する際はぜひ多くの人が幸せになるような使い方をしましょうね。

 まあ、悪口はある人の不幸と引き換えにけっこう多くの人が幸せになったと錯覚できますが、それはまた別のお話ですかね。

 

第四章 『竜の背の上で』 ランク:S

 とごーの中にある全細胞のみなさん。お待たせいたしました。ルノワ登場回です。

 

 いやもうね。紙媒体で読んでるから最初の挿絵の前のページの時点で挿絵が透けてるのね。

 この1枚の紙きれをはさんだ向こうに君がいるってわかるのよ。でね、わかった上でページをめくるのよ。わかってた。わかってるんだけどもなんでこうも簡単に想像を超えてくるかなぁ。いやぁほんとルノワはカワイイですね。

 可愛すぎて一度しおりをはさんで本を閉じてしまいました。そしていろいろ噛み締めた後にもう一度開いて読み直しました。

 勘違いしてほしくないのは私はロリコンではありません。いわゆるロリイレイナも「ふーん。あっそ。めっちゃ可愛いね」って感じでした。私はルノワが好きなのであってロリコンではありません。勘違いすんじゃねぇぞ。

 

 しかし、開始早々このお話の減点ポイントです。ルノワの挿絵で頭いっぱいでアルテとリナリアの話が頭に入ってこねぇんだよ!

 ということでしばらく時間をおいてから続きを読むことにしました。多少冷静になったら続きが読めました。いやー序盤から恐ろしい。なんて話なのでしょう。

 

 しかし、いろんなキャラの情報が散りばめられていますね。

 次の巻も既存キャラが出てくるという話をこの話を読む前にTwitterでみかけたものですから、例えば旅をしているキャラかつ今回出てないで脳内検索して真っ先に検出されたリエラさんのお話はあるかなーなんて想像していましたがここでその姿が見れるとは思いませんでした。

 みなさん幸せそうで何よりですね。

 以前「ルノワがアムネシアあたりと会った話読みてぇ」と発言したことがありますが、自分が思っていたよりも多くの出会いを経験しているようです。なんだか感慨深いですね。18巻という重みの一部分が垣間見えたような気がします。

 

 さて、その後はお久しぶりのサリオさんもとい、カナエさんとのやり取りです。

 そのお写真は私が買い取ります。連絡待ってます。

 それと訂正してほしい個所が一か所あります。

 

「ちょっと可愛い顔してみて」

 

引用元:魔女の旅々18

 

 何を言っているのでしょうか? ルノワは常に可愛いですよ。

 

 さてと、その後も読み続け、「うーんまあBランクくらいかな」と思ってページ数を見たら200ページ前後。冷静になると左手が掴んでいる残りのページ数も多いです。

 「えぇ!? まだまだ続くのかいぃ!?」と思ってしまいました。なんだかそのあたりで既に強い満足感があったんですが半分すら終わってなかったようです。確かに言われてみれば扉絵にいたハルベリーさんやマトリシカちゃん、そして何よりフレデリカさんが登場しておりませんからね。

 

 はい。ここからはそれら3名が出るパートですね。

 さっきまでの俺の興奮はなんだったんだという空気になりました。

 『フレデリカ』はランキング記事にランクインしておりましてその時に「フレデリカにはあの後第二のサヤとしての人生を歩んでほしい。」と書きましたが、残念ながらフレデリカさんはイレイナさんの力をもってしてもすぐに立ち直ることはなかったようです。

 しかし、イレイナさんがダメだったのではなく、もう一歩届かなかっただけのようです。その届かなかった最後の一歩を彼女たちが半ば無理やりかもしれませんが押し込んでフレデリカが自分の人生を歩めるようになったというお話ですね。

 その押し込みが少々粗治療に見えなくもないですが、そんなところがカナエさんらのいいところなのかもしれません。

 最後のページ。やはり紙媒体なので向こう側にある挿絵が見えました。どう考えても透けてる感じを見るに写真です。期待値マックスで開きました。その先は言わなくてもいいでしょう。

 このお話は一度記憶を消して今度は電子媒体で見てみたいですね。「写真見れないかー」と思っている所で最後にスライドしたら。そんなIFも経験してみたいです。このワガママな惜しさみたいなところが残ってしまうのもこのお話の減点ポイントかもしれません。こんな話これまでなかったですもん。

 

 しかしながら過去に登場したキャラの設定を本当にうまく扱うなぁと思います。

 極論なのですが言ってしまえば全て『ご都合主義』になるのですが、違和感がありません。そう言えばそんな設定だったなぁというのをうまいこと散りばめてキャラの魅力を出しつつ物語の味も出しています。

 元々キャラの持つ魅力がこの作品の売りであると分析していますのでこの方向は正しいのですが、これらが組み合わさるってのがいいなぁと思います。

 こちらも言い方悪いですが主人公イレイナの旅という性質上『キャラのポイ捨て』を行えばいいところを再回収してまたそれらキャラが味を出してくれる。これは非常に嬉しい流れですね。

 

 最初の挿絵感想の際に「フレデリカの先はあまり書いてほしくなかった」的なことを書きましたがこれなら本当に見れてよかったと思います。

 ただやっぱりエステルさんはまだまだ妄想したいんで出るならもうちょっと先がいいですけどね(笑)

 出る前に妄想を垂れ流しときます。

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 しかしこの話は本当に好きですね。これまでランキング記事以来Sランクは二つ目ですが、こちらは単発で過去1位のお話かなぁと感じました。SランクというよりはSSランクですね。

 個人的にはランキングトップ10記事で出したお話がそもそも別格の連中なんですがさらにベスト4はSランクの中でもさらに別格なんですね。しかもそのあたりのお話は今から思い返すと思い出補正的な部分もかなり強いので、そこにリアルタイム勢が食い込むことすら難しいと思いますが超えてきました。もう本当に恐れ入ります。

 

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投書話5 『まだまだ全く減らない投書の話』

 イレイナさん。君は本当に余計なことをするね。

 あのね。僕は非常に気分がよかったんだよ。なぜなら数百ある魔女旅の数々のお話の中で過去一と評することができるお話に出会った直後だからね。

 イレイナさんにはこの話の1ページ目の5行目を読んでほしいのです。あの素晴らしい話を読んだ直後、たったの5行目にこの文章を読まされる私の気持ちになっていただきたいのです。

 

 『不死身の退屈』の感想で「イレイナさんさえ出てこなければ余計なことは……」と書きましたがまさかお話の壁を超越して余計なことをしてくるなんて想定できません。こんなのでんじゃらすじーさんくらいしかやりませんよ。

 ほんと。困ったものです。

 しかしここで貰えると思われるものが後々の伏線なんですかね。1巻と10巻にサヤさん覚醒回があって新たな節目の20巻も近いので楽しみにしておきましょう。

 それともこの国限定ですのようなオチがつくのでしょうか。

 どちらにせよもしこの話が今後必要な話の伏線であれば僕は彼女を許します。そうでなければ僕はイレイナさんを許すことはないでしょう。ふぁっきゅー。

 

 ……あとがき読みました続き物って示唆のために必要だったんですね!

 いやー。イレイナさん! これからも貢ぎますね!

 

総評

 最初『吸血鬼たちの晩餐』及び『ほんの少し大人になった日』をS相当で検討していましたが『竜の背の上で』が強すぎてAに格下げになるというちょっと意味の分からない現象が起こっていました。

 個人的には17巻までの巻単位で見たときの最高傑作はSランクを二つだした10巻と全ての話がランクインした7巻の二強だと思っておりましたが、SランクとA上位二つを叩き出したこの18巻も捨てがたい結果となりました。(実は3巻もSランク相応を二つ出してますけど)

 このあたりは順位付けするようなものでもないのかもしれませんが、最高傑作と感じた方も多いのではないでしょうか。

 

 実はTwitterでネタバレというか匂わせみたいなものちらほら食らって流れが読めた話もちらほらあるんですがそれでも凌駕してきたという話が多いです。僕は賢いですからね。ちょっとした匂わせも流れを推理しちゃうんですよ。でも超えてくるのは僕の賢さをもってしても計算外でした。

 しかしながらできればそれもなしの完全フラットで見たかったなぁ。19巻はいろいろ気を付けます。

 

  最高傑作候補なので次の巻は相対的に盛り下がる可能性が高いですがそれでも次の巻に期待。

 しかし、トップ10記事文字数が約7700字に対してこちらの記事は約1万字。うへー。

 ここまで読んでくださった方。本当に長々気持ち悪い妄想を読んでいただきありがとうございます。

 

 

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