戸郷が語るだけ

思ったことをひたすら文章化して語ってく

何が面白いのかはよくわからないが、面白いことはわかる漫画『鵺の陰陽師』

 最近とある漫画にハマったので、その漫画についてぜひ人にオススメするための記事を書いていこうと思う。


 ある時面白い漫画を求めてAmazonを徘徊していたところ何やら2巻表紙にめっちゃストライクな女の子がいたので買ったの漫画がこの鵺の陰陽師

 

 

 

 

 


 内容を凄くざっくり書くと主人公の学郎が最強の幻妖(バケモノの類と思っていただければOK)の鵺さんと契約して悪い幻妖や組織をやっつけるよくある王道バトルものの話である。

 当時2巻までが発売だったので2巻まで購入。早速1巻を読み始めた。が、最初に俺がこの漫画について戸惑ってしまった。

 1話からナニコレ?となる。以下で読めるから読んでほしい。真面目な気持ちで読み始めてこんなのは困惑するだろう。
いや、あったことをブリーフという言葉を禁止して文字で羅列すれば王道な展開ではある。だがブリーフがある。
 2話も困惑した。これは本当に面白いと言えるのだろうか?つまらないとは思わないが面白い……面白い??という謎の感情が頭を巡った。

 3話は自分がこの漫画を買った理由の周防先輩の登場。可愛い。

 

 そんな感じで1巻を読んでみたが正直面白さがよくわからなかった。2巻を読む気力はあったのでつまらなかったわけではないが、面白いのか?という困惑半分だった。
あ、でも3話の学郎くんは凄くかっこよかった。主人公たるものこうでなくちゃというのは示してくれたと思う。
 でもでもやっぱり明確に「いいね!」ポイントはそこくらいで面白さはわからない。なんだいこれは。という感じ。

 

 だが2巻でその流れが変わる。

 2巻でのメインとなるのは代葉ちゃん。いわゆる「使えないやつは切り捨てる」系のヤバイ名家出身の優秀な陰陽師である。
代葉ちゃんは家の命令で主人公の学郎と契約している鵺をぶんどろうということを画策してやってくる。
 彼女は「使えないやつは切り捨てる」系のヤバイ名家出身であるため、感情とかその辺は二の次という育ち方をしてきたが学郎と接するうちにその抑圧された感情が表に出てくる。
 だが家の命令は絶対。学郎と鵺を賭けたバトルになる。というまあよくある展開である。

 

 個人的に王道の熱い勝負はベタなものでも全然嫌いじゃないので普通に面白かったと思う。
 ただ、このバトルの中に自分としてこの漫画を全力で推すに至った決定的な場面がある。

 それは代葉ちゃんが鵺を賭けたバトルの際に学郎に向け「大嫌い」と呟くのだが、そのコマを見て理解した。
 今までは「これの何が面白いのかわからない。でも気になっちゃう」という漫画だったがこのコマでハッキリと「あ、俺この漫画のこと好きだわ」と確信した。

 本当にこのシーンもこのシーンに至るまでの全ても本当にいい。ぜひみんな2巻まで手に取ってこの「大嫌い」を見てほしい。
そして大嫌いの先も見てほしい。2巻の頭にある鵺さんの大技もかっこよくて見ごたえある。まさにこの漫画を勧めるなら2巻までだろう。

 

 また、2巻を読んで思ったことは「この主人公が好き」というところである。
自分は主人公のことが作中一番好きな物語というのは結構少ない。ないことはないがなんだかんだレギュラーメンバーなど他のキャラの方が好きになることが多い。
 でもこの漫画は3巻まで読んだ今でも、ジャンプを買いだして最新話まで読んだ今でも変わらず学郎くんのその姿勢が好きなのだ。
 上の方で「でも3話の学郎くんは凄くかっこよかった」と書いたが、あの頃に学郎に抱いたこいつ主人公として凄く好きだわの気持ちが今でも変わらない。

 そしてこの漫画が好きと確信して1巻を読み返してみると、今までの「よくわからない面白さ」が「わかる面白さ」になっている。これがこの漫画の恐ろしいところだ。
タイトルがわからないなので嘘になると思われるかもだが、本当に最初はわからなかった。でも今はわかる。脳はうまく言語化してくれないが俺の魂がこの漫画は面白いと言っている。

 

 あまりにハマってしまって今まではどんな漫画でも単行本で集めていたのだが、絶対に買わないと神に誓ったジャンプに手を出してしまった。神には「鵺読みたい」と釈明した。
 そんなこんなで自分が久しぶりにめちゃくちゃハマってしまうというレベルで面白いと感じた漫画鵺の陰陽師である。
あの独特のノリとしっかりしたぶ熱い王道バトル、個性的で面白いキャラ、あと可愛いキャラと好感度高い主人公が織りなす作品をぜひ手に取ってほしい。

 ちなみに私が一番かわいいと思うのは四衲ちゃん。(4巻表紙の子)