戸郷が語るだけ

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【薄口】魔女の旅々20巻レビュー【溜醤油】

 こんにちは初めましてお久しぶりですお世話になっています とごー です。

 私は中日ドラゴンズファンなのだが最近結果が酷い。この記事を書く時点では本当にひどい試合を連続して最下位。

 そんな中でGWに突入し、そろそろ魔女旅を読むかと思いました。趣味で大きなストレスを抱えることになった20巻。このストレスをなんとかできるくらいのやたら大きな期待を超えることはできるのか……

(記事書いた時点では連勝したけど読んでた時はどん底どん底

 

 

 

 

 さて、前置きはこのくらいにして今回も(15巻までの)好きなエピソードランキングに食い込めそうなエピソードにはランクを振り分けました。

 S→10位以内、A→20位以内、B→30位以内、C→50位以内といった具合ですね。
 そのランキング記事+16巻以降感想は以下の記事をぜひ呼んでください! 

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第一章 『魔物の料理人』

 魔女旅というのは基本的にはコメディ方面の溜醤油のように濃い味の話が多いと思う。

 ただこの巻でそういう濃いテイストの話は個人的にはこれだけだと感じた。珍しいものだなと感じる。

 そんな20巻の切り込み隊長兼バカ話代表がこの話。

 まあこういう話で感想を書こうというのも逆に難しい気がするので一つだけ

 

 どうでもいいけど挿絵の腕組マンドラゴラくん好き。

 

第二章 『山と海の兵士たち』

 扉絵?のアムネシアの絵がきれいすぎる印象が強い。あれの等身大タペストリーをだしてくれないだろうか。個人的には巻頭の絵の最高傑作だと思います。お願いしますタペストリーじゃなくてもいいのでなんらかの形でグッズ出してください。ついでに二期と三期もお願いしますなんでも(略

 さて、それはそれとして話の感想にいくとやはりどこかしらであった領土問題に酒を送りあう・・・みたいな話が元となっているようだ。

 現実でもあったし不穏な空気はないから最初からそのオチが頭をちらついたのは事実ではあるがただアムネシアアヴィリアが抜けた後どうそこに持っていくのだろうとも思ったがまさかの現役世代レギュラーオールスターの参戦とは恐れ入りました。(フランシーラヴィクトリアが現役世代でもオールスターでもないとは言ってない)

 

 アムネシアアヴィリアは相変わらず可愛らしい感じで何よりである。おじさんは異世界から君たちを見守っているよ(ニチャア

 イレイナも相変わらず……うん。相変わらずで何よりではないが相変わらずである。

 サヤ。お前はいつからそんなバケモノになってしまったんだ。一番好きなキャラだったけど今は素直に怖いぞ。

 

 最後に挿絵のサヤ好き。巻頭のアムネシアもお美しくきれいだったしで挿絵ランク表では間違いなくS。

 

第三章 『やさしいやさしいフロレンス』

 お前そのキレイで可愛い面のどこが才能がない人間なんじゃい!!シバくぞ!!

 というのはあくまで二次元での表現上の問題で良くも悪くも普通のいわゆるモブ顔を出してもなんなのでそれは別に不満があるというわけではないのでこの辺にしておこう。

 まあ、美男子美少女が「ぼくわたし才能が何もないの!」は今に始まったことではありません。とりあえずあの世界であれは標準的な顔という認識でいます。でもぶっちゃけイレイナさんよりかわ

 さてさて、それは置いといて感想に入りましょう。

 

 途中で獄中生活をしようとしていましたがなぜ一緒に獄中生活できると思うのかや、お前さすがに魔法で檻破壊できるって危なくねぇとは思いました。

 どうなんでしょうね。その辺の物語なら魔法を通さない物質でできた檻みたいなのありそうですがないんですかね。エストとか技術的に栄えた場所にはあるのでしょうか。それとも魔女というエストですら数名しかいない非常に希少な人にしか破壊魔法は使えないのでしょうか。あの世界の常識というのが少し気になります。

 

 神「こいつ世界一のピアノの才能あげたのに全然ピアノしない」

 みたいなネタはちょいちょい見るが、それに少し自信という側面も足してみたお話がこれ。

 確かに世界一のピアノの才能があったところでやれば伸びるという単純な話ではなく自信というのも大切なことである。

 このブログを読んでいる新生活で新しいことを始めた新入社員などすべての人に2つ言いたい。

 まず一つは自信をもっていこう。周りと比べて自分はできないなどレッテルを貼ったら二度とできないぞ!今はできなくても君は間違いなく今日の頭より今日の終わりの方ができるようになっている。一歩一歩を大切にしていこう。そんなすぐできるようになると思っていたら先輩や経験者たちに失礼だぞ。

 二つ目はこんなブログ読んでる暇あったら練習や勉強しろ。

 

第四章 『効果的に物を売る方法』

 なんすかこれ。

 とはいうが、物を言い換えて印象をよくするというのは営業や実務コミュニケーション的にはわりとあると便利な能力という教育的価値のある物語(謎)

 

第五章 『備えがあれば』

 なんすかこれ。ぱーと2

 とはいうが、とはいうが……まあ、最初から完璧と思ってガチガチに組んだ結果想定外のところからの影響で無に帰すことは往々にしてあります。

 もう遅いだろうが新生活でなけなしの給与等で狭いアパート暮らしをする皆の者。比較的でかいものを買うときは慎重になるんだぞ。これが先輩からのアドバイスだ。

 

第六章 『伝説の占い師』

 分母が極端に小さいものに対して結論を出すのはだめだと言われるが言わせてほしい。紫髪のホテル従業員は神(分母→この話の人、ルノワの2名)

 豊富な知識を持つ方なら「いや〇〇って漫画アニメの××はクソだよ」とか思うかもしれないが俺はそんなやつ知らないので関係ありません。残念でした。

 感想を書きながらよくよく考えたらこの話もだいぶ濃いと思ったが中心人物の従業員さんがこの上なく落ち着きはらった人間だからこの話もなんだか落ち着いた話という印象がありました。

 さて、話の内容ですがなんと途中でイレイナさんが極刑に処されそうなハプニングがあります。私が好きな魔女旅がこんな形で、こんなところで終わってしまうのか、21巻から「魔女(サヤ)の旅々」になってしまうのかとハラハラする展開でしたがさすがはイレイナさん。なんとかこの窮地を脱しました。

 しかし自称占い師をやって詐欺を働いていた国際指名手配犯クラスの悪党にとってこれはお灸をすえるという意味でも勧善懲悪的な気持ちよさがありますね。

 

第七章 『スライムの話』 ランク:B

 途中まで、というか結構終盤まではわりと何事もなく進んでいきました。

 巻末の話は大きな山場があるのが相場でございますが、これは本当に終盤まで余裕綽々と進んでいたので「このままのんびりだらだらしているのもそれはそれでいいのかな」なんて思っていました。

 とはいえやはり物語。山場がないといけないということで山場がありきれいに終わる。そんなお話。

 終盤の研究のあたりはAIを意識しているのかと思いましたがやっぱりちょっと意識されてるようですね。確かに昨今のAIは恐ろしいものがあります。まあAIが何の略か知らない私が言うのもなんなんですが。

 さてさて話を戻しスライムの話ですがこのスライムの性質が少し違っていただけで融合しまくってあの世界で覇権を取っていたんだろうなとも感じます。雑魚か超強力種族かスライムさんの立ち位置は物語によっていろいろですね。

 なんとなくですが、『なぜ銅の剣までしか売らないんですか』的な雰囲気があった。好奇心旺盛スライムとの旅という点しか一緒じゃないんですけど。ちなみにそちらもかなり面白いのでぜひ。あとはハルベリーさんの話的な感じもしましたね。友好的なコミュニケーションがとれるけど人間の常識が通用しない何かとの触れ合いという部分が重なっているような感じがします。最後とかなんかそれっぽさを感じました。

 どうでもいいけどハラバリーってポケモン出たせいでハルベリーさんの名前が正しいか自信なかったわ

 

 最後に私がこの話で一番印象に残っているのはスラ子さんが人間モードになったときイレイナさんが「十六歳程度か」と思ったことである。

 これはこちらの世界でいうところの「中学生くらい」「高校生くらい」に該当する一般的な表現であるのか美少女テイスターであるイレイナ氏がテイスティングした結果でた16という絶妙な数字なのかが気になるところ。

 

総評

 そういえば久しぶり。1年ぶりくらいの旅物語となりましたね。なんだか懐かしさすらあります。

 個人的に魔女の旅々はダークな話などもあると言うがなんだかんだ一番比率が高いのはそういった苦い味などではなくドタバタコメディ的な濃い味が強い印象がある。

 また20巻とキリのいい数字であるということもあり濃い味を期待はしたが思っていたより薄いという印象を受けた。

 薄いという言葉を用いると期待外れという印象を受けるだろう。期待外れと言えばそうかもしれないが「思ってた味と違ったけどおいしかった」という感想だろうか。勝手に濃い味だと思っていたが(魔女旅にしては)薄口だった。ただこれはこれでヨシ。

 というか、タイトルにもあるが魔女旅にしては薄いという印象であり魔女旅内での相対的な感想であり絶対値で見れば普通に濃い。だから薄口溜醤油という感じの印象だ。

 この印象となったのは表紙やアムネシアの絵、最後の話の印象が強いからかもなのだが、ガンガンいくアトラクションや原色の赤というよりは大自然や透き通る薄い青色っぽさを感じる内容だったと思う(意味不明)

 だから決してネガティブな意味で薄いという言葉は使っていないということだけはわかってほしい。

 

 ちなみにまだ魔女旅学園やナナかすは目次まで見て中身は全く読んでいない。チラッと感想を聞いた結果、濃い味の話はそちらに回してこちらは意図的なのかなんなのかこちらが比較的薄く落ち着いた内容となったのかなとも感じなくはない。

 とりあえずそちらも読んでみたいと思う。ただ目次見る限り話多すぎるから感想を書くのか、書いたとして一つ一つ書くかはわからない。読んでみて決めよう。

 

 という感じで魔女旅に関しては学園と21巻にも期待。

 

 

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