魔女の旅々17巻を読んだのでレビュー。
諸事情(夏休み暇になるのが目に見えていた)がありまして、発売日から1か月ほど放置して読み始めました。(よく我慢できたなと思います)
18巻が年明け発売ということもあり、ゆっくりと読むのもそれはそれでありかなーっと。
さて、前置きはこのくらいにして今回も(15巻までの)好きなエピソードランキングに食い込めそうなエピソードにはランクを振り分けました。
S→10位以内、A→20位以内、B→30位以内、C→50位以内といった具合ですね。
そのランキング+16巻感想は以下の記事をぜひ呼んでください! このブログの一番人気記事です。むしろアクセス見る限りこれ以外ほぼ読まれていない気がします。
ではいってみましょう。
ここからは当然ネタバレを含みます。
ネタバレと言っても中途半端にしてくるタイプなので、読んでない方は見ない方がいいと思いますよ。
今回は続き物ということのようですが、どうなることやら楽しみです!
- 『プロローグ』
- 第一章 『亡霊館』
- 第二章 『実は私は』
- 第三章 『ある日の夜の話』
- 第四章/第五章/第六章/第七章 『カルーセルの守護者/終わらない一日/蒼天の魔女/終わらない一日の終わり/エピローグ』 ランク:S
- 総評
『プロローグ』
そもそもの話になりますが私は普段あまり本を読まないので久しぶりに本を読みました。
特に小説は話を読んでるときにその情景を想像し、物語の中に自分が入っていくような感じがとても心地いいですね。
このプロローグはそういう物語の世界への導入として素晴らしいものがあります。
第一章 『亡霊館』
生意気灰髪ビビリウィッチさん。。。
自分はめっっちゃくっっちゃびびりだからこの件では煽れないけどそれでも生意気灰髪ビビリウィッチさん。。。
―――――――――――――――
増改築を繰り返す心霊スポット的なのは実際にあった気がする(アメリカだっけ?)
読みながらそんなことを考えていました。
読んだ感想ですが、パティさん絶対いんたーねっつがある世界でフリーゲームとかやってたやろ。もしくは実況者のプレイ動画見てたやろ!
という感想を持ちました(こなみかん)
さて、おふざけはおいといて案外、すんなりと読みやすい内容だなと思いました。
16巻の最初の話もそうですが、最初はやはりオーソドックスな読みやすい内容でということでしょうか。
実は亡霊の正体は亡霊ですらないとかしょーもないものだったらどうしようかといらぬ心配をしましたが、杞憂で終わってよかった(?)です。
最後に私は一つ、決定的なことに気が付きました。
浮気がばれたかのような挙動不審ぶりでした。
引用元:魔女の旅々 17
you、なぜそんなことを知っているんだい・・・???
あっ(察し)
サヤさんにこの件は報告しておきますからね。。。
第二章 『実は私は』
俺はいったい何を読まされていたんだ。
まさかパペット探偵に助けを求めたくなる状況が来るとは思わなかった。
あの状況にぶちこんだらそれこそカオスだろうけどさ。
世にも奇妙な物語のエアなんとかってのを思い出した。飛行機のやつ。
まあ、それとはかなり中身は違いますが方向性というかテイストは地味に同じなのかなと。
あと、魔女旅はちょいちょいなんかよさげな雰囲気で終わることがあるが、そういう話はだいたい道中がものすごく酷い。
いい雰囲気ではなく、『よさげ』なのがポイント。
ほうきさんが出てくる話、お前らの事やぞ。
第三章 『ある日の夜の話』
俺はいったい何を読まされていたんだ……
マスター、俺はいったい何を読まされていたのか教えてくれ。あとオレンジジュースを一つ。
ところでバーってよくわかんないんですが、一人で行くとこなんですかね?
そんならコンビニで買って自分の部屋で飲めばよくない?(陰キャ並感)
雰囲気楽しむみたいなことなんだろうけど、陽キャ達のそういう思考よくわかんない……
それはそうと、何を読まされているのかわからない意味不明な話が続いたけどこの巻大丈夫か?(心配)
※読んでる最中に感想を書いています。
※大丈夫でした(この一行は17巻を読んだ後に書いてます)
第四章/第五章/第六章/第七章 『カルーセルの守護者/終わらない一日/蒼天の魔女/終わらない一日の終わり/エピローグ』 ランク:S
どこまで一緒にしていいのかわからなかったけど、個人的には全部一緒にしていいかなと思ったのでここまで一緒にしました。
あとがき的には四章/それ以降という感じなんでしょうが、とごー個人の感覚で行きます。
長さとしては(調べてないけど記憶では)星霜の旅々以来の長編でかつ魔女旅史上一番の長さの話ではないでしょうか。
(フラン先生との旅路とかは長編っちゃ長編だけど区切ろうと思えばいくらでも区切れるので)
このブログの他の魔女旅記事を呼んだことある方にはこの記事を読むまでもなくお分かりかと思いますが、かなり好みのお話です。(そりゃランクSですからね)
普段私が書き込んでいる『熱い』とは何かがちょっと違う気がしますが、魔女旅屈指の胸熱展開であったことは確かでしょう。
とりあえず、順を追って感想を述べるとすると、まずは朧の魔女の能力(?)ですが、バトルものならめちゃくちゃ強いですよね。
なんかどっかで見たことあるようなないような気がしますが、思い出せません。僕も知らず知らずのうちに朧の魔女の能力に魅せられてしまったのでしょうか。
―――なんて考えながら最初は呑気に読んでいました。魔女旅を読むとごーは毎回呑気なものです。
なんだかいつの間にかずいぶん女慣れしたイレイナさんを鑑賞することができます。
もはや求婚求愛程度では動じることもない、サヤに対してやたら突っ込みを入れていたあの頃とはうってかわって人は成長するものだと感じ取ることができます。
冷静に考えたらけっこう前からこんなもんだった気もしますが、最初の頃と比べれば見た目だけでなく中身まで成長?した(してしまった)のは疑うまでもないでしょう。
そんなイレイナさんでも成長しないものがある。それもまたよしとしましょう。何のことか?それは……おっと誰かが
さてさて、下らない感想はここまでにして真面目に書きましょう。
たびたび才能というのは魔女旅のみならず様々な物語のテーマとして描かれますが、(サマラ様には申し訳ないが)中途半端な才能というのが一番つらいのかもしれませんね。
才能というものは人に希望と絶望を与えます。しかし絶望はそれを磨こうとする者にしか与えられません。なんとも非情なものです。
だからこそ性格が究極に悪いことで有名な魔女旅デビルに取り込まれてしまったのでしょう。私があんな精神にとりいってくるヤバイものがいる世界に生まれなくてよかったです。
最後の方のサマラ様との対戦時の最後に
ここまで書いた内容では何も知らない人が読んだらイレイナが女たぶらかしてあとはなんだかどんよりどよどよしたテーマのお話ですが、もちろんそんなことはないです。
最終的に蒼天の魔女は蒼天の魔女でなくなりますが、自ら才能を差し出します。
しかし才能を差し出した=ステージから降りたというわけではなく、また新たな活路を見出してステージに立ちます。
なんか見た目とストーカーという二つの意味でヤバイものがおまけについているステージですが、それはそれとして。
やはりアンネロッテからすればサマラ様は己の才能を捨ててでも捨てられない原点なのでしょう。
イレ〇ナさんのように才能を使って悪事に手を染めることもできたでしょうに進んで人助けをするような人ですから、そういう側面もあるといえばあるのでしょうけどね。
そんなアンネロッテですら一度折れかけたわけですから、それを立ち直らせたイレイナさんはやはり主人公の器なのでしょう。
彼女もいつしか彼女の原点であるニケよろしく自らステージを降りるときが来る……なんてことを考えさせられますね。
それが逮捕という形でないことだけを切に願い、感想を締めくくろうと思います。
総評
全体的に話が少ないのもあり、ランク入りは一つですがSランク。
界隈では超がつく名作と名高い『街は氷に覆われて』や、『雪どけ』ですらAランクというのが僕個人の感性ですから、高く評価できるご機嫌のよい内容でした。
途中までは魔女旅にしては変な方向にパンチきいてんなと思いましたが、最後に全部集まってくる感じは気持ちよかったですし爽快でしたね。
「あーあれこういうことだったんだ」っていろんな出来事が結論に集約する感じ。伏線とでも言うんでしょうか。
さて、次巻は1月発売予定なので、この記事執筆の5か月後。
新規グッズも毎月のように発表されていますしそれまでにも新しい何かには期待できそうです。
他の新規要素としてはアニメ1周年のタイミングで何か(意味深)があるかも……?ってくらいでしょうか。
そちらは期待しすぎてもなかったらがっかりするだけですし、早かれ遅かれそのうち来ると信じてるのであまり期待はせず待つとします。
どのみち1月まで魔女旅の新規要素とは長い間お別れにはなります。
しかし、今回は後味悪かった16巻と違いすっきりしていますから、気長に待てそうです。
最後にここまで読んでいただきありがとうございました。
皆様もこのご時世ですから健康には気を付けて。18巻&リリエールを楽しみに待ちましょう。
……何か新しいラノベ小説漫画ゲームを開拓した方がいいんかなぁ。
最後に、ブログにコメントを下さるととても励みになります!もしお時間がありましたらぜひお願いいたします!
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